頭の中と外を往復する記号
- Date
- 2008-08-07 (木)
- Category
- メモ
昨日おとといと描いたキャラクターを眺めていて、昔大好きだったロボットの消しゴムのことを思い出した。
その消しゴムには様々なバリエーションがあるのだけど、自分はそのバリエーションとは別に、直立不動のものか、ポーズをとっているものか、という2種類に分けていた。
直立不動のものがお気に入りで、ポーズをとっているものはどういうわけか気に入らなかった。
当時そのことについてなんて全く考えたことはなかったのだけど、今になってみると理由はよくわかる。
このキャラクターにも言えることだけれど、それを眺めながら、その周辺や世界観を想像するとき、ポーズというのは邪魔になるのだ。
想像の補助としてキャラクターを眺めるとき、それはあくまでどういった容姿であるかを補うための記号であって、そこに性格や主張を感じさせるものは必要ない。
つまり、当時の自分はそのロボットに勝手なバックグラウンドを背負わせて遊んでいたので、ポーズはひどく邪魔なものだったのだと思う。
ある有名なゲームのグラフィックデザイナーさんは、キャラクターを作る時、まず後ろ姿を描くという。
ここには、キャラクターを設計する過程で、ぼんやりとしたものをまず一度頭の外に出してみて、それを視覚によって再び頭の中に入れることで、キャラクターとその周辺の精度を上げたり膨らませたりしていくという活動があるのではないかと思う(ある程度の設定が既にあるとしてもだ)。
これは、まだ細かい性格付けが成されていないキャラクターに対して、いきなりポーズを付けて描くことがキャラクターの可能性を狭めることだと考えるのと同じだなぁと、ロボットのことと連想して勝手に想像してしまった。
キャラクターを描く、という作業工程ひとつとってみても、人それぞれいろいろな現象を駆使した精神活動が行われているわけで本当に面白い。人間て、なんて不思議なことしてるんだろうね。
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- ���������� ������� 547:2009-09-19 (土) 03:27
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