好きな種類の時(間と)空(間)
- Date
- 2008-08-15 (金)
- Category
- ポートフォリオ
ある本を読んでいたらふと同級生のことを思い出した。
というより、その本のことを彼に知らせなければいけないととても自然に思った。
それで、メールをしてみたらちょうど翌日に休みを取っているというのでびっくりして(彼はとても忙しく休みがほとんどない)久しぶりにゴハンでもということになった。
彼は、デザイン学校の同級生だけど、今はアニメーションの世界の人間で、学生時代の彼のモノ作りに対する姿勢がとても好きだった。
夏休みにデザイン事務所のアルバイトに誘って、一緒にデザインバリエーションとモックアップ作りに明け暮れてみたり、二人で何か物語を作ろうと意気込んで、講義の後に図書室で話し合ったものをお互いが作って持ち寄ったりして、想像の世界で遊んでしまえるような、そんな仲だった。
机を並べるととても楽しい人間というのがこの世にはいるのだ。いるのだが、その机はつながっていない。お互い仕事が忙しく(なおかつお互い人間関係が得意なわけでもないので)疎遠になりがちだったりもする。
その本の内容を簡単に伝えると、ちょうど問題を抱えているところだったのでぜひ読んでみると言ってくれた。よく分からないけど、なんとなくその場が、このために必然として設けられた機会だったのだという空気になった。
彼に会うのは半年ぶりくらいだったので、お互いが新たに学んだことを話したり意見したり楽しい時間だった。
その中で、彼にあの絵でアニメーションを作りたくないのか?と聞かれ、もちろん作りたいよ手伝ってくれるかい?という話になりちょっと盛り上がった。
バックボーンの一致が多い人間と“勝手なモノ作り”の話をすると本当に楽しい。心底そう思う。そして、本当の意味で利害を一切考えない時間と空間の共有、つまり思いを馳せるということとその周辺を一人以上でできてしまうことがどれほど尊いことなのか、あらためて考えた。
8年前くらいに彼と一緒に作った世界の住人その1「工場長」。
彼は大のメカ好きだったので、メカをいじる役のキャラを作ることは、ボケにツッコミを入れるのと同じようなものだった。ちなみに住人その2は「配達人」その3は「武器商人」で、10人ほどいたキャラ全員メカと関係があった。
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